フランスのマクロン大統領は、4月4-7日に中国を訪問しました。中国の習近平主席は外交攻勢に打って出ており、世界を多極化するために和解仲裁や和平仲裁を提案しています。この背景に呼応して、マクロン大統領は中国を批判しながらも、戦略パートナー関係を締結して協力することを決めました。彼はまた、欧州を米中と並ぶ世界の極の一つにしたいと考え、欧州は米国の傀儡から自立する必要があると主張し、反米非米的な発言を連発しました。
このような発言により、米国ではマクロンの「裏切り」が非難されていますが、フランスは中国から初めて人民元建てで液化天然ガスを買うなど、経済的な面で協力関係を深めています。マクロンが中国を訪問した目的は、石油ガス不足を補うためであった可能性もありますが、彼が欧州諸国の指導者や政治家らを説得し、欧州が対米自立の方向に転換するよう働きかけていることに注目が集まっています。